『offroad bike タイヤ交換』
bikeメンテナンス講座、第1回目は、『タイヤ交換』です。
モトクロスやエンデューロに挑戦したいと思っている方。
モトクロスコースや河原、林道などに出かける前に、タイヤを交換してみましょう!
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タイヤ交換に必要な工具です。
タイヤレバー2本。プラスティックハンマー。
10,12コンビネーションレンチ。タイヤバルブレンチ、
タイヤバルブ出しツール。ビートクリーム。
めがねレンチ<リアアクスルナット径>、エアゲージ。 -
今回は、ナカサカレーシングNBの山本さんのマシン、YAMAHA WR400を使います。
基本的にはどのバイクでもタイヤ交換のやり方は同じです。
ここではリアタイヤの交換の仕方を行いますが、フロントタイヤでも基本的には同じです。 -
まず、バイクをスタンド等で持ち上げて固定し、リアタイヤを持ち上げます。次に、リアアクスルナットを緩めます。 -
リアアクスルボルトを引き抜きます。硬くて引き抜きにくい場合は、プラハンマーでたたきます。 -
車体からホイールが外れました。ここからホイールから古いタイヤをはずす作業です。
そのまま地面にホイールを置くとブレーキロータやスプロケットが傷つくので新しく取り付けるタイヤを作業台代わりにします。 -
タイヤバルブレンチを使いムシを取り外し空気を抜きます。 -
ビートストッパーをとめているナットを緩めます。 -
ビートストッパーを緩めます。内側からプラハンで少したたきます。 -
ビートを落とします。足でタイヤの内側<ビート>を踏みつけます。一周すべて落としたらOK。両面共行います。
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まず、エアバルブをリムの中に押し込めてやり、エアバルブの横から、タイヤレバーを差し込みます。
<font color=#ff0000>注)チューブを引っかけてしまうと穴が空いてしまいます。気をつけましょう!</font>
タイヤレバーをタイヤとリムの間に差込み、レバーの曲がっているほうが、タイやにひっかかったらタイヤレバーを起こします。 -
初めに引っ掛けたタイヤレバーをブレーキディスクに引っ掛けもう一本のほうのタイヤレバーで同じ作業を行います。
このとき、欲張らずに少しずつタイヤを外していったほうがより少ない力で外せます。 -
ここまで外れてくると、はじめに引っ掛けたタイヤレバーを外しても問題なくタイヤを外すことができます。 -
これで片面の全周が外れました。 -
次にチューブを外します。
エアバルブをリムの内側に押し込めてやり外に出てこないようにします。 -
次は、エアバルブの反対側の方からタイヤを少し持ち上げてチューブを引っ張り出します。 -
チューブを引き抜く際、エアバルブに引っ掛けて避けてしまわないように気をつけます。チューブにパンク個所がないか確認します。穴のあいたチューブを取り
付けたら大変です。 -
次は、裏側のタイヤを外します。先ほどと同じ要領で外していきます。チューブが外れているのパンクの心配がありません。 -
スプロケットの歯車で怪我をしないように! -
ホイールがタイヤの内側に落ちた状態になりました。 -
ビートストッパーを外します。 -
タイヤを折り曲げるようにしてホイールを引き抜きます。抜き難い場合ビートクリームを塗るとよいでしょう。 -
ホイール、タイヤ、チューブが外れました。次はいよいよ新しいタイヤの組付けです -
ビートストッパーを、ホイールに仮付けし、その部分から最初にタイヤを付けていきます -
手だけである程度組み付けます。(この時、タイヤを斜めにしリムをタイヤの角度に対して、少し起こし気味にしてタイヤとリムの設置点押し込むと入り易いと
思います) -
前項と同じように反対側も押し込んでやります -
ある程度タイヤが入ったら外したタイヤの上に、組み付けるホイールを載せます。 -
写真のようにリムの中に入っていない部分からタイヤレバーを差し込みます。 -
差し込んだタイヤレバーを手前に起こします。 -
リムに、ビートが入りはまるのを確認してください。(この要領で、全週はめ込みます -
ホイールを裏返しリムのエアバルブの穴が空いている部分に、チューブのエアバルブを合わせ図のように載せてやります -
タイヤバルブ出しツールワイヤー先端の部分を、リムのエアバルブ穴から差し込みタイヤとの間から外に出します。 -
タイヤバルブ出しツールワイヤー先端の部分とエアバルブをねじ込みます。 -
ワイヤーを引っ張って、エアバルブを穴から出します。タイヤバルブ出しツールをはずしナットで仮止めし、エアバルブが抜けないようにします。 -
チューブを、タイヤとリムの間に入れます。(このときにチューブがねじれた状態で入らないように気をつけます -
写真のようにタイヤをリムの中に入れていきます。チューブを引っかけてタイヤレバーを引き起こすと簡単にパンクしてしまいます。十分に気をつけて行ってく
ださい。また、タイヤレバーを90°以上起こさないように気をつけてください。 -
一本目のタイヤレバーを起こしたら、つま先で少しタイヤを踏みつけてやり、もう一本のタイヤレバーでさっきと同じようにタイヤを入れていきます。
この時は、あまり一度にタイヤを入れようとするとビートが切れたり、レバーが曲がったりするので
すこしずつ入れていったほうが逆に早く作業できると思います。 -
はじめに入れたレバーはそのままで、もう一本のレバーで少しずつ入れいってください。入った部分をその都度足で踏みつけてやるのがポイントです -
このあたりまで入ってくると最初に入れたレバーは抜いてしまっても問題ないと思います -
しばらく入れていると、レバーが重くて起こしにくくなってきます。そうしたら、ホイールを裏返し写真のように、押し付けながらビートを落とします。 -
裏側のビートを落とすことでタイヤがフリーの状態になり、組みやすくなります。足で踏んでもOK!このやり方であれば、力に自信のない女性の方でも簡単
にできると思います。 -
タイヤを元に戻したあとまた先ほどのようにタイヤを入れていってください。
(裏側のビートを落とす前とは、レバーを起こす力が格段に少なくなっているはずです。) -
ここまで入れたら、タイヤレバーは使わないほうがいいかもしれません -
最後は、足で踏みつけて入れてください -
エアバルブにムシをつけ、エアーを入れてください。 -
エアーを入れたときにタイヤの全周がこの様にようにビートが均等に出れば終了です。(悪い例は、次の写真を見てください) -
タイヤとリムの境を見てください。右側はタイヤの際が影がついたようになっていますが、左側にはそれがありません。これが俗にいう咬むと言う症状です。タ
イヤのブランドにより多少高さ等の感じは違います。空気入れで入れるよりもコンプレッサーで一気に入れた方が咬まないようです。 -
きちんとビートが出るとこんな感じです。タイヤの一番内側の線とリムとの長さが全周均一になればOKです。ダメな場合、もっとエアを入れるか、エアを抜い
て引っかかりをタイヤレバー等で直してから再度エアを入れてください。(あまりエアを入れすぎると危険なので4kg/cmくらいまでにしましょう。) -
後は、外した時の作業を逆に組み付けていきます。 -
ブレーキパッドの間にディスクを押し込みます。(ホイールを外している間にブレーキレバーを動かしてしまうとパッドとパッドがひっついてしまうので注意!) -
スプロケットにチェーンを掛けます。
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ついでにチェーン調整もやってしまいましょう。 -
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ビートストッパーのボルトを締めるのを忘れずに... -
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